文明開化で変わった国民の生活
明治時代が始まると、西洋の文化が広がり始めます。食生活・生活スタイル・街並みなど、すべてが変わり始めた時代です。少し紹介してみましょう。
食生活
現在親しまれている料理の中にも、この時期に広まったものはたくさんあります。
例えば
すきやき。当時の日本には、現代のように肉を主だって食べるという文化がありませんでした。
文明開化でもたらされた変化の1つに、
牛肉を食べるようになったとだけ書いてある参考書も多いですが、当時はあまり牛肉を食べる習慣がなく、その習慣を見事に打ち破ったということが驚きだったのです。
また、
パンや
カレーライスなど、我々に馴染みのある食べ物もこの時代に食卓に並び始めました。
生活スタイル
江戸時代と明治時代との大きな違いの1つに、
ちょんまげを結わなくなったことが挙げられます。
この時期のヘアースタイルは
ざんぎり頭と呼ばれ、「
ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする」などという歌も詠まれ、ざんぎり頭は急速に市民権を得ていきます。
街並み
江戸の街並みにも大きな変化が訪れました。テーブルや椅子なども庶民の間で使われるようになります。
レンガで作られた西洋風の建物が並び、
新橋・横浜間には日本初の 鉄道が敷かれました。
当時の日本人に学ぶべきところは、欧米流をそのまま受け入れたのではなく、日本流にアレンジをして、和洋折衷をしていったという点です。