遠まわしに否定を表す表現
ここでは、notを使わなくても遠まわしに否定や失敗を表す表現について説明します。
anything but~
決して~ではないという意味を持っています。
not入っていないのに、
~ないと
否定形になっていますね。
似たような意味をもつイディオムに
far from~があります。
far from~は「~からは程遠い」⇛「~ではない」と解釈ができます。
He is anything but a useless. 彼は無能ではない。
He is far from a useless. 彼は無能からは程遠い⇛無能ではない。
こんな具合で使います。
fail to~
~することを失敗する⇛
~できないという意味を持っています。
特に過去形で
failed to~という形でよく使われます。
I failed to call her at 7pm.
彼女に7時に電話するのを失敗した⇛彼女に7時に電話できなかった。
これもまた、notを使っていないのに否定のニュアンスが感じ取れます。
the last A to~, that~
少しややこしいイディオムが出てきました。
これは先に例文を紹介しましょう。
He is the last person who would being late.
直訳すると、「彼は、遅刻するとしたらそれは最後の人でしょう」となります。
「??」ですね。解説しましょう。
この例文は、きちんと訳すと、
彼は決して遅刻するような人ではないとなります。
状況としてはこうです。
仲間内で誰が一番ひどい遅刻魔かランキングにしようという話題になりました。遅刻の癖のある人から順に名前を挙げられていきます。その中で彼は、一番最後にランキングされるぐらい、こいつは遅刻しないだろうな。と思われているということです。そういう意味での
last personです。
長くなりましたが、これも遠まわしに否定を表現しています。
free from~
これも例文を使って説明していきましょう。
We are living an easy life free from care. 心配のない安楽な生活を送っています。
この「free from~」ですが
~からは解放されて気にならない⇛
~がないと訳します。
否定と一言で言っても、いろんな表現がありますね!