「相殺」は「そうさつ」じゃない?
言葉の意味は知っているけどなかなか読むことができない。そんな漢字にフォーカスしていきます。今回は「相殺」です。
「相殺」を「そうさつ」と読んだ人は要注意です。このテキストでは「相殺」の正しい読み方と意味について解説していきます。
「相殺」の読み方
「相殺」は「そうさい」と読みます。
※「そうさつ」という読み方を掲載している辞書もあります。しかし、
本来の正しい読み方は「そうさい」です。「そうさつ」のように本来正しくはない読み方ですが、一般に広く用いられたことで定着した読み方のことを
慣用読みと言います。
■「相」
「相」は小学校で学習する漢字です。音読みで「
ソウ・ショウ」と読み、訓読みで「あい」などと読みます。
■殺
「殺」は小学校で学習する漢字です。音読みで「サツ・
サイ・セツ」と読み、訓読みで「ころ(す)」などと読みます。
※
「殺」は、「減殺(ゲンサイ)」などのように「減らす・削ぐ」という意味で使われるときにのみ「サイ」と読みます。
「相殺」の意味
「相殺」の意味は
①貸し借り・損得などを互いに消し合ってゼロにすること。
②相反するものが互いに影響し合って、その効果などが差し引きされること。
③ 〘法〙 二人が互いに相手方に対して同種の債権をもっている場合に、相互の債権を対当額だけ消滅させること。
※大辞林では「そうさつ」という読み方も掲載しています。その場合の意味は「互いに殺し合うこと。」となります。
出典:
三省堂『大辞林』
「相殺」の使い方
「ダメージを相殺する」
まとめ
「相殺」は「そうさい」と読みます。
是非この機会に覚えてくださいね。