ひとわろし/人悪し
形容詞・シク活用
未然形 | ひとわろしく | ひとわろしから |
連用形 | ひとわろしく | ひとわろしかり |
終止形 | ひとわろし | ◯ |
連体形 | ひとわろしき | ひとわろしかる |
已然形 | ひとわろしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | ひとわろしかれ |
■意味
体裁が悪い、みっともない、恥ずかしい。
[出典]:
車争ひ 源氏物語
「榻などもみな押し折られて、すずろなる車の筒にうちかけたれば、またなう
人悪ろく、くやしう、何に来つらむと思ふにかひなし。 」
[訳]:榻などもすっかり押し折られて、(轅は)無関係な車の轂(こしき)に引っ掛けてあるので、またとなく
体裁が悪く、(御息所は)後悔されて、何のために来たのだろうと思いますが(今となっては)どうしようもありません。