きげん/機嫌/譏嫌
このテキストでは、古文単語「
きげん/機嫌/譏嫌」の意味、解説とその使用例を記しています。
名詞
■意味1
世間の人の非難。
※仏教用語
■意味2
しおどき、時機。
[出典]:
世に従はん人は 徒然草
「世に従はん人は、まづ
機嫌を知るべし。」
[訳]:世間に順応しようとする人は、まず(物事の)
しおどきを知らなくてはなりません。
■意味3
事情、様子。
[出典]:義経記
「片ほとりの山科に知る人ありける所にわたらせ給ひて、京の機嫌をぞうかがひける。」
[訳]:(義経は)都はずれの山科に付き合いのある人がいた所にお移りになり、京都の様子をうかがった。
■意味4
気分、心地、気持ち。
[出典]:去来抄
「朝雲の長閑に機嫌よかりしを見て...」
[訳]:朝雲がゆったりとして気持ちよさそうなのを見て...