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17_80 原始・古代の社会・文化と東アジア / 平安時代

天皇の呼び名について(天皇・上皇・法皇の違い)

著者名: 早稲男
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はじめに

歴史上、天皇は多く存在していますが、ときに天皇の呼び名が異なるときがありますよね。天皇と呼ばれたり、上皇と呼ばれたり、法皇と呼ばれたりとややこしい!!

今回は、その呼び方の違いについて説明します。

天皇

「天皇」の呼び名は、昭和天皇、明治天皇といった具合に、通常の天皇につけられる呼称です。1つ気を付けなければいけないのは、天皇の前につく称号(例えば昭和天皇であれば昭和、明治天皇であれば明治)は、その天皇が崩御(亡くなる)されてから贈られる称号ということです。つまり現在の天皇のことを平成天皇とお呼びするのは誤りです。

現在の天皇を指す意味で、今上天皇(きんじょうてんのう)と呼ぶこともあります。

上皇

上皇とは太上天皇の略で、天皇の位を後継者に譲った天皇の称号です。
太上天皇のことを「」と呼ぶこともあり、平安・鎌倉時代にあった「院政」とは、この呼名からきています。

法皇

法皇とは太上法皇の略で、出家した太上天皇に送られる称号です。
上皇と法皇との間に、法的な身分の差があるわけではありません。
上皇だけではなく、法皇もまた「院政」を行っていた史実があります。(白河法皇、鳥羽法皇、後白河法皇など)
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『日本史用語集』 山川出版

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