ききはつ/聞き果つ
このテキストでは、タ行下二段活用の動詞「
ききはつ/聞き果つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
タ行下二段活用
未然形 | ききはて |
連用形 | ききはて |
終止形 | ききはつ |
連体形 | ききはつる |
已然形 | ききはつれ |
命令形 | ききはてよ |
■意味:自動詞
終わりまで全部聞く。
[出典]:
能は歌詠み 古今著聞集
「...と、初めの句を申し出だしたるを、候ひける女房たち、折にあはずと思いたりげにて笑ひ出だしたりければ、『物を
聞き果てずして笑ふやうやある。』と仰せられて、...」
[訳]:...と、最初の句を詠み申し上げたところ、(その場に)控えて女房たちは、季節に合わないと思っているようで笑い出していたので、(大臣は)「物事を
終わりまで聞かずに笑うことがあるか、いや、あってはならない。」とおっしゃって...