かなぐる
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
かなぐる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | かなぐら |
連用形 | かなぐり |
終止形 | かなぐる |
連体形 | かなぐる |
已然形 | かなぐれ |
命令形 | かなぐれ |
■意味:他動詞
強く掴んで引っ張る、手荒く引きのける、かきむしる。
[出典]:
能登殿最期 平家物語
「今はかうと思はれければ、太刀・長刀海へ投げ入れ、甲も脱いで捨てられけり。鎧の草摺り
かなぐり捨て、胴ばかり着て...」
[訳]:最早これまでと思われたので、太刀と長刀を海に投げ入れて、兜も脱いでお捨てになられた。鎧の草摺りを
強く掴んで引っ張り捨て、胴(の武具)だけ着て...