さだまる/定まる
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
さだまる/定まる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | さだまら |
連用形 | さだまり |
終止形 | さだまる |
連体形 | さだまる |
已然形 | さだまれ |
命令形 | さだまれ |
■意味1:自動詞
決まる、決定する。
[出典]:
世に従はん人は 徒然草
「四季はなほ
定まれるついであり。」
[訳]:四季は何と言っても(春夏秋冬という)
決まった順序があります。
■意味2:自動詞
慣例となる、型にはまる、定説となる。
[出典]:御法 源氏物語
「さだまりたる念仏をばさるものにて、法華経などを誦ぜさせたまふ。」
[訳]:慣例となっている念仏はいうまでもなく、法華経などを読経させなさる。
■意味3:自動詞
落ち着く、安定する、鎮まる。
[出典]:伊勢物語
「この京は人の家まだ定まらざりける時に...」
[訳]:この京はまだ人家が安定しなかったときに...