うしろさま/後ろ様
このテキストでは、古文単語「
うしろさま/後ろ様」の意味、解説とその使用例を記している。
※「うしろざま」とも。
名詞
■意味1
後ろの方、後方。
[出典]:十二月二十四日、宮の御佛名の 枕草子
「月影のはしたなさに、後ざまへすべり入りたるを...」
[訳]:月の光の(明るさの)きまりの悪さに、後ろの方へすべるように入るのを...
■意味2
後ろ向き。
[出典]:
丹波に出雲といふ所あり 徒然草
「御前なる獅子・狛犬、背きて、
後さまに立ちたりければ、上人、いみじく感じて...」
[訳]:(社殿の)御前にある獅子と狛犬が、背中を向けて、
後ろ向きに立っていたので、上人は、とても感激して...