ほろぶ/滅ぶ/亡ぶ
このテキストでは、バ行上二段活用「
ほろぶ/滅ぶ/亡ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
バ行上二段活用
未然形 | ほろび |
連用形 | ほろび |
終止形 | ほろぶ |
連体形 | ほろぶる |
已然形 | ほろぶれ |
命令形 | ほろびよ |
■意味1:自動詞
滅ぶ、滅亡する、なくなる。
[出典]:
祇園精舎 平家物語
「たけき者も遂には
ほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 」
[訳]:勢いが盛んな者も結局は
滅亡してしまった。まったく(さらされて散っていく)風の前の塵と同じである。
■意味2:自動詞
落ちぶれる、すたれる。
[出典]:したり顔なるもの 枕草子
「『何かは。いと異様にほろびて侍るなれば』など言ふも...」
[訳]:「いやなに。ひどく落ちぶれているようですので。」などと言うも...
※別訳
「いやなに。あそこはひどく落ちぶれた所だそうですので。」などと言うも...