新規登録 ログイン

18_80 ヨーロッパ世界の形成と変動 / 東ヨーロッパ世界の成立

ロシアの成立と発展 ~モスクワ大公国とイヴァン3世、ロマノフ朝の発展~ 

著者名: エンリケ航海王子
Text_level_2
マイリストに追加

イヴァン4世

イヴァン4世(在位1533〜1584)は、イヴァン3世の孫にあたる人物で、彼の治世にモスクワ大公国は最盛期を迎えます。

ALT


(雷帝イヴァン4世)

彼は、ツァーリの称号を正式に定め、ギリシア正教会の首長を兼ねる政治を開始しました。専制政治は非常に厳しく行われ、これに反対した貴族層は処刑されました。

これら貴族の持っていた領地は、他の貴族や戦士層与えられ、彼らはイヴァン4世の信奉者となります。

また対外的にもカザン=ハン国やアストラ=ハン国などのモンゴル民族を征服し、他方でロシア辺境に住んでいた戦士集団コサックの首領イェルマークにシベリア地方の開拓を命じ、積極的に領土を拡張していきます。

このように、厳しい統治によって、イヴァン4世は「雷帝」と恐れられ、この恐怖政治のもとで、中央集権化を整え、みずから絶対君主となっていきました。この時代に始まるロシアの専制体制のことをツァーリズムと言います。

ロマノフ王朝

雷帝イヴァン4世のもと最盛期を迎えたモスクワ大公国ですが、彼の死後急速に衰えていきます。

農奴の一部は、国内の混乱と圧政を逃れ、コサックの一団に合流するものも出始めました。

この状況を打開したのが、ミハイル=ロマノフでした。

ALT


(ミハイル=ロマノフ)

彼は1613年に全国会議でツァーリに選ばれると、自らを開祖としてロマノフ王朝を建てます。

ロマノフ王朝は、1917年のロシア革命で打倒されるまで、およそ300年間にわたってロシアを統治することになります。
1ページへ戻る
前のページを読む
2/2
次のページを読む

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
『世界史B 用語集』 山川出版社
『詳説世界史研究』 山川出版社
『教科書 世界史B』 山川出版社

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 39,097 pt 
 役に立った数 7 pt 
 う〜ん数 2 pt 
 マイリスト数 8 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。