いろこのむ/色好む
このテキストでは、古文単語「
いろこのむ/色好む」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
名詞「色」とマ行四段活用の動詞「好む」がくっついた連語。
連語
■意味
恋愛の情趣を理解している。
[出典]:
花は盛りに 徒然草
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、
色好むとはいはめ。」
[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い、チガヤの生い茂った荒れ果てた家で昔(の恋)を思い出して懐かしむことこそ、
恋愛の情趣を理解すると言えよう。