なさけふかし/なさけぶかし/情け深し
このテキストでは、古文単語「
なさけふかし/なさけぶかし/情け深し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | なさけふかく | なさけふかから |
連用形 | なさけふかく | なさけふかかり |
終止形 | なさけふかし | ◯ |
連体形 | なさけふかき | なさけふかかる |
已然形 | なさけふかけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | なさけふかかれ |
■意味1
情趣深い。
[出典]:
徒然草
「雨に向かひて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに
情け深し。」
[訳]:降っている雨に向かって(見えない)月のことを慕い、すだれを垂らして室内にこもり春が移り行くのを知らずにいるのも、やはりしみじみとして
情趣が深い。
■意味2
思いやりの心が深い、情け深い。
なさけぶかし/情け深い
「なさけぶかし」と読むときの活用は以下のとおり。
未然形 | なさけぶかく | なさけぶかから |
連用形 | なさけぶかく | なさけぶかかり |
終止形 | なさけぶかし | ◯ |
連体形 | なさけぶかき | なさけぶかかる |
已然形 | なさけぶかけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | なさけぶかかれ |