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古文単語「よろづ/万」の意味・解説【名詞/副詞】

著者名: 走るメロス
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よろづ/万

このテキストでは、古文単語「よろづ/万」の意味、解説とその使用例を記している。

※「よろづ」には、
①名詞
②副詞
の用法がある。
①名詞

意味1

数の多いこと、種類の多いこと、いろいろ、様々

[出典]竹取物語
「野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」

[訳]:野や山に分け入って竹を取っては、いろいろなことに用立てたのでした。


意味2

すべてのこと、あらゆること、万事

[出典]:徒然草
「人はよろづをさしおきて、ひたふるに徳をつくべきなり。」

[訳]:人はあらゆることをさしおいて、ひたすらに富を身につけるべきだ。




②副詞

意味

万事につけて

[出典]悲田院の堯蓮上人は 徒然草
「なべて、心やはらかに、情けあるゆゑに、人の言ふほどのこと、けやけくいなび難くて、よろづ、え言ひ放たず、心弱くこと受けしつ。」

[訳]:(都の人は)一般に心が穏やかで、思いやりがあるために、人が言う(頼む)ぐらいのことは、きっぱりと断わりにくくて、万事につけて、遠慮なく言うことができないので、気弱く引き受けてしまうのです。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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