アテネのおこりと貴族政治
アテネとは、ギリシアのポリスの典型といえる都市国家です。
イオニア人が、ギリシア本土のアッティカ地方に
集住(シノイキスモス)し、成立しました。
アテネの名前の由来は、アクロポリスに祀られた守護女神
アテナからきています。
(守護女神アテナ)
紀元前8世紀半ばになると、アテネではそれまでの
王政が廃止され、
貴族政治が始まりました。
貴族政治というのは、政治参加のために必要だった軍役を果たした貴族たちが、軍事・政治の両方を独占していた政治形態のことです。
これは貴族共和制と言える政治体制で、貴族の中から任期一年の
アルコン(執政官)という役職が9人選ばれ、ポリスを統治していました。
紀元前7世紀には、キュロンという貴族が僭主(独裁)政治を行おうとクーデターを起こしましたが失敗し、処刑されます。
このように、アテネは長らく貴族政治のもと統治されていました。