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古文単語「なんでふ/何でふ」の意味・解説【連体詞/副詞/感動詞】

著者名: 走るメロス
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なんでふ/何でふ

このテキストでは、古文単語「なんでふ/何でふ」の意味、解説とその使用例を記している。

※「なんでふ」は
①連体詞
②副詞
③感動詞
としての用法がある。

①連体詞

意味

(疑問や反語の表現を作って)
何という、どれほどの、どういう

[出典]:厳島御幸 平家物語
なんでふ事か候ふべき。」

[訳]どれほどのことがありましょうか。




②副詞

意味

どうして〜か(いや〜ない)

※この用法は「なんでふ+反語表現」の形で用いられる。
[出典]絵仏師良秀 宇治拾遺物語
なんでふもののつくべきぞ。」

[訳]どうして霊がとりつくことがあろういや、ない)。




③感動詞

意味

(相手の言葉を否定して)
とんでもない、なんということを

[出典]:祇王 平家物語
なんでふ、さやうの遊び者は、人の召しに従うてこそ参れ。」

[訳]とんでもない、そのような遊女は、人のお呼びに従って参るものだ。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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