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古文単語「おとなし/大人し」の意味・解説【形容詞シク活用】

著者名: 走るメロス
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「おとなし/大人し」の意味・解説【形容詞シク活用】

このテキストでは、シク活用の形容詞「おとなし/大人し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・シク活用

未然形おとなしくおとなしから
連用形おとなしくおとなしかり
終止形おとなし
連体形おとなしきおとなしかる
已然形おとなしけれ
命令形おとなしかれ


意味1

大人びている、成熟している

[出典]:澪標 源氏物語
「十一になりたまへど、程より大きにおとなしう清らにて...」

[訳]:十一歳におなりになりましたが、年齢の割には大きく大人びて美しく...

※「おとなしう」は連用形「おとなしく」のウ音便。


意味2

年配で思慮分別がある、年配で中心的な立場の者である

[出典]丹波に出雲といふ所あり 徒然草
「上人、なほゆかしがりて、おとなしく、物知りぬべき顔したる神官を呼びて...」

[訳]:上人はさらに(理由を)知りたいと思って、年配で中心的な立場の者で、きっと物を知っていそうな顔つきの神官をよんで...




意味3

穏やかだ、温和だ、素直だ

[出典]:人のものを問ひたるに 徒然草
「うららかに言ひ聞かせたらんはおとなしく聞こえなまし。」

[訳]:率直に言い聞かせたならばきっと穏やかに聞こえただろうに。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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