かはる/変はる/代はる/替はる
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
かはる/変はる/代はる/替はる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | かはら |
連用形 | かはり |
終止形 | かはる |
連体形 | かはる |
已然形 | かはれ |
命令形 | かはれ |
「かはる」には
①変はる
②代はる/替はる
があり、それぞれ意味が異なる。
①変はる
■意味1:自動詞
変化する、以前と違った状態になる。
[出典]:
ゆく河 方丈記
「所も
変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。」
[訳]:場所は
変わらず、人も多いが、人も多いが、(私が)過去会った(ことのある)人は、2,30人のうち、わずかに1人か2人である。
■意味2:自動詞
改まる。
[出典]:伊勢物語
「後は世変はり時移りにければ...」
[訳]:後は時代が改まり時も移ってしまったので...
②代はる/替はる
■意味:自動詞
入れ替わる、交代する、代理をする。
[出典]:澪標 源氏物語
「かの斎宮もかはりたまひにしかば...」
[訳]:あの斎宮も交代しなさったので...