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古文単語「くもゐ/雲居/雲井」の意味・解説【名詞】

著者名: 走るメロス
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くもゐ/雲居/雲井

このテキストでは、古文単語「くもゐ/雲居/雲井」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

空、雲のある所

[出典]:鳥は 枕草子
「鶴は、いとこちたきさまなれど、鳴く声雲居まで聞ゆる、いとめでたし。」

[訳]:鶴は、大変大げさな様子ではあるが、鳴く声がまで聞こえるのは、とても素晴らしい。


意味2





意味3

遠く離れた所

[出典]花は盛りに 徒然草
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり...」

[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い...


意味4

皇居、宮中

[出典]:城南之離宮 平家物語
「かからむ世には、雲居に跡をとどめても何かはし候ふべき。」

[訳]:このような世の中では、宮中にとどまっていても何をすることができましょうか、いや、何もできません。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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