まじらふ/交じらふ
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「
まじらふ/交じらふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ハ行四段活用
未然形 | まじらは |
連用形 | まじらひ |
終止形 | まじらふ |
連体形 | まじらふ |
已然形 | まじらへ |
命令形 | まじらへ |
■意味1:自動詞
交じり合う、入り交じる。
[出典]:花の木ならぬは 枕草子
「楠の木は、木立多かる所にも、ことに交じらひ立てらず...」
[訳]:楠の木は、木立が多い所でも、格別(他の木に)入り交じって立っていることはなく...
■意味2:自動詞
交際する、宮仕えをする。
[出典]:
桐壷 源氏物語
「...いとはしたなきこと多かれど、かたじけなき御心ばへのたぐひなきを頼みにて
まじらひ給ふ。」
[訳]:...(その女性は)大変きまりが悪いことが多いのですが、もったいないほどの(帝の)ご愛情が比べるものがない(ほど強い)のを頼りにして、
宮仕えをしなさっています。