17世紀から18世紀のヨーロッパ文学は、主にイギリスとフランスで発達しました。
イギリスの文学
17世紀から18世紀のイギリス文学は主に
ミルトン、バンヤン、スウィフトといった作家が活躍します。
ミルトン(1608~1674)
ピューリタンの生き方や心情を表現する
ピューリタン文学の旗手です。『
失楽園』という作品を残しました。
この作品は、旧約聖書の中にある楽園の喪失を物語にしたもので、堕天使のルシファーの再起などを描いています。ミルトンはこの著作を通じて、神の摂理を表現しようとしました。
(堕天使ルシファー)
バンヤン(1628~1688)
ピューリタン革命時、革命そのものに参加した経験をもつイギリスの作家です。代表作『
天路歴程』はミルトンの作品に並ぶピューリタン文学で、彼らの信仰上の苦悩を描き出しました。
(天路歴程)
スウィフト(1667~1745)
スウィフトはアイルランド出身の作家です。風刺作家として有名で、風刺文学の傑作『
ガリヴァー旅行記』を書き上げました。
小人の国に迷い込んだガリヴァーの物語は、現在でも親しまれていますが、スウィフトは当時のイギリス社会を、架空のガリヴァーの冒険を通じて、痛烈に批判しています。
(ガリヴァー旅行記)