白鳳文化
白鳳文化とは
大化の改新から、平城遷都に至る時代を
白鳳時代と呼び、この時代に盛んになった文化を
白鳳文化といいます。
天武天皇の時代に、神社の儀式を定めた神祇制度が整備され、
伊勢神宮を中心として
大嘗会の制が確立しました。
同時に、仏教も広く信仰され、篤く保護を受けました。国家によって官立の大寺として大官大寺や薬師寺が建立され、金光明経などの護国経典が各地に広まりました。
白鳳文化の代表的な建築物は、再建された法隆寺の金堂・五重塔・中門・回廊や薬師寺の東塔、山田寺の回廊などがあります。
仏教文化
仏教が篤く保護された白鳳時代には、さまざまな仏教文化がおこりました。
彫刻では、
薬師寺金堂薬師三尊像、薬師寺東院堂聖観音像、興福寺仏頭、法隆寺阿弥陀三尊像、夢違観音像などが代表的です。
絵画では、
法隆寺金堂壁画が著名で、これはインドの
アジャンター石窟群の壁画や中国の
敦煌石窟壁画の様式を取り入れて描かれたと言われています。その他にも
高松塚古墳の壁画も有名です。