源氏物語『御法』
ここでは、源氏物語の『御法』の章から、「風すごく吹き出でたる夕暮れに〜」から始まる部分の品詞分解をしています。書籍によっては「紫の上の死」、「萩の上露」と題するものもあるようです。
前回「秋待ちつけて世の中少し〜」の品詞分解
品詞分解
※名詞は省略してあります。
風
すごく(形容詞・ク活用・連用形)
吹き出で(ダ行下二段活用・連用形)
たる(完了の助動詞・連体形)
夕暮れ
に(格助詞)、
前栽
見(マ行上一段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・終止形)
とて(格助詞)、
脇息
に(格助詞)
寄りゐ(ワ行上一段活用・連用形)
給へ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・命令形)
る(存続の助動詞・連体形)
を(格助詞)、
院
渡り(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
見(マ行上一段活用・連用形)
たてまつり(補助動詞・ラ行四段活用・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
「今日
は(係助詞)、
いと(副詞)
よく(副詞)
起きゐ(ワ行上一段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・終止形)
める(婉曲の助動詞・連体形)
は(終助詞。
こ(代名詞)
の(格助詞)
御前
にて(格助詞)
は(係助詞)、
こよなく(形容詞・ク活用・連用形)
御心
も(係助詞)
はればれしげな(形容動詞・ナリ活用・連体形・撥音便の無表記)
めり(婉曲の助動詞・終止形)
かし(終助詞)。」
と(格助詞)
聞こえ(ヤ行下二段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・終止形)。
かばかり(副詞)
の(格助詞)
隙
ある(ラ行変格活用・連体形)
を(格助詞)
も(係助詞)、
いと(副詞)
うれし(形容詞・シク活用・終止形)
と(格助詞)
思ひ(ハ行四段活用・連用形)
きこえ(補助動詞・ヤ行下二段活用・連用形)
給へ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・命令形)
る(存続の助動詞・連体形)
御気色
を(格助詞)
見(マ行上一段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連体形)
も(係助詞)、
心苦しく(形容詞・シク活用・連用形)、
「つひ
に(格助詞)、
いかに(副詞)
思し騒が(ガ行四段活用・未然形)
む(推量の助動詞・連体形)。」
と(格助詞)
思ふ(ハ行四段活用・連体形)
に(接続助詞)、
あはれなれ(形容動詞・ナリ活用・已然形)
ば(接続助詞)、
おく(カ行四段活用・終止形)
と(格助詞)
見る(マ行上一段活用・連体形)
ほど
ぞ(係助詞)
はかなき(形容詞・ク活用・連体形)
ともすれば(副詞)
風
に(格助詞)
乱るる(ラ行下二段活用・連体形)
萩
の(格助詞)
うは露