過去完了形
現在完了は、過去から現在に至るまでの状況を表していました。過去完了形では、
過去の時点での完了や過去の時点までの継続を表します。
文章で説明してもややこしいので、例文で紹介しましょう。
映画館についたとき、すでに映画は始まっていた。
When I arrived at theater, the movie had already started.
過去完了形は、「
~したときにはすでに○○だった」と訳すことが多いです。
この文は過去の時点をあらわす when から始まる文と、その後の過去完了の文からできています。
最初の when の中の文が過去形であることに注目してください。
When I arrived at theater とは、過去の時点において「私が映画館についた」ことをあらわします。そして、次の過去完了の文は「映画はすでに始まっていました」と「完了」の意味をあらわしていますが、その「完了」はwhen の中の文であらわす過去の時点で完了しています。
つまりこれは
過去の時点における現在完了ということになります。ちょっとややこしいですね。
もう1つ例文をみてみましょう。
横浜に引っ越すまで彼は、金沢に3年間住んでいた。
He had lived in Kanazawa when he moved to Yokohama.
強いて「~したときにはすでに○○だった」と訳すならば
彼が横浜に引っ越したときには、すでに彼は金沢に3年間住んでいた。となります。
過去の過去
過去完了形はもう1つ、
過去の過去を表すときがあります。
例えば、「昨日買った傘をなくしてしまいました」というときは
I lost my unbrella which I had bought yesterday.
傘をなくしたことよりも、傘を買った方が昔のことですよね。しかし、傘をなくしたのも現在ではなく過去のことです。
このように、過去の過去を表すときにも過去完了形を使いますので、覚えておいてくださいね。