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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ギリシア世界

ペルシア戦争 ~ギリシアとアケメネス朝 戦争の影響と戦後の参政権拡大~

著者名: エンリケ航海王子
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巨大帝国との対立

ギリシア世界は発展と共に、東のオリエント諸国と交易を始め、さまざまな交流が行われるようになります。

しかし、この時オリエントでは、アケメネス朝ペルシアという巨大帝国が存在し、徐々にギリシア地域をもその支配下に置こうとする動きが出始めました。

当時のアケメネス朝ペルシアは最盛期で、ダレイオス1世の治世でした。

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(ダレイオス1世)

ダレイオスは首都スサから、征服地リディアの首都だったサルデスまで「王の道」という幹線道路を建設し、領土内で積極的に貨幣の使用を促し、巨大帝国を作り上げていました。

アケメネス朝は次第に西方のギリシア地方の支配も望むようになり、イオニア諸都市の支配を足がかりに、ギリシアの各ポリスにペルシアの傀儡政権を実現するために、僭主という独裁者をたてようと目論みました。

このようにギリシア社会と巨大帝国の対立が深まる中で、紀元前499年にダレイオス1世の支配からの解放を目指す反乱が、イオニア地方の諸都市で起こります。特に、紀元前494年に占領・破壊されたミレトスという都市が反乱の中心でした。

この反乱は、圧倒的な国力の前に鎮圧されてしまいましたが、専制政治に反対する民主制ポリスの代表であるアテネが、これらの反乱に援軍を送っていたことが問題となります。

支配地域の反乱軍に、ギリシアの他のポリスが加担していた事を知ったダレイオス1世は、本格的にギリシア侵攻を始めました。

これが、ギリシアの諸ポリスとペルシア間で、三回にわたって繰り広げられるペルシア戦争です。
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