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史記『澠池之会・めんちの会(秦王使使者告趙王〜)』現代語訳・書き下し文と解説

著者名: 走るメロス
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史記『澠池之会』

ここでは史記の中の『澠池之会』の「秦王使使者告趙王〜」から始まる部分の書き下し文、現代語訳(口語訳)とその解説を行っています。書籍によっては「廉頗と藺相如」の中の一節とするものもあるようです。

※十八史略のものとは異なるので注意してください。

白文(原文)

秦王使使者告趙王
「欲与王為好、会於西河外澠池。」


趙王畏秦、欲毋行。
廉頗・藺相如計曰、
「王不行、示趙弱且怯也。」


趙王遂行。
相如従。
廉頗送至境、与王曰、
「王行、度道里、会遇之礼畢還、不過三十日。
三十日不還、則請立太子為王、以絶秦望。」


王許之。
遂与秦王会澠池。

つづく

書き下し文

秦王使者をして趙王に告げしめ、
「王と好(よしみ)を為し、西河の外の澠池(めんち)に会せんと欲す。」と。


趙王秦を畏れ、行くこと毋(な)からんと欲す。
廉頗(れんぱ)・藺相如(りんそうじょ)計りて曰はく、
「王行かずんば、趙の弱くして且つ怯(きょう)なるを示すなり。」と。


趙王遂に行く。
相如従ふ。
廉頗送りて境に至り、王と訣(けつ)して曰はく、
「王の行、道里を度(はか)るに、会遇の礼畢(を)はりて還(かへ)るまで、三十日を過ぎざらん。
三十日にして還らずんば、則ち請ふ太子を立て王と為し、以て秦の望みを絶たん。」と。


王之を許す。
遂に秦王と澠池に会す。

つづく

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鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂

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