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史記『澠池之会・めんちの会(秦王飲酒酣曰〜)』現代語訳・書き下し文と解説

著者名: 走るメロス
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史記『澠池之会』

ここでは史記の中の『澠池之会』の「秦王飲酒酣曰〜」から始まる部分の書き下し文、現代語訳(口語訳)とその解説を行っています。書籍によっては「廉頗と藺相如」の中の一節とするものもあるようです。

※十八史略のものとは異なるので注意してください。

白文(原文)

秦王飲酒曰、
寡人窃聞趙王好音。
請奏。」


趙王鼓瑟。
御史前、書曰、
「某年月日、秦王与趙王会飲、令趙王鼓瑟。」


藺相如前曰、
「趙王窃聞秦王善為秦声。
請奉盆缻秦王、以相娯楽。」


秦王怒不許。
於是、相如前進缻、因跪請秦王。
秦王不肯撃缻。
相如曰、
「五歩之内、相如請、得以頸血濺大王矣。」


左右欲刃相如。
相如張目叱之。
左右皆靡。
於是、秦王不懌、為一撃缻。
相如顧召趙御史、書曰、
「某年月日、秦王為趙王撃缻。」


秦之群臣曰、
「請以趙十五城為秦王寿。」


藺相如亦曰、
「請以秦之咸陽為趙王寿。」


秦王竟酒、終不能加勝於趙。
趙亦盛設兵以待秦。
秦不敢動。

書き下し文

秦王酒を飲み酣(たけなは)にして曰はく、
「寡人窃(ひそ)かに趙王音を好むと聞く。
請ふ瑟(しつ)を奏せよ。」と。


趙王瑟を鼓す。
秦の御史前(すす)み、書して曰はく、
「某年月日、秦王趙王と会飲し、趙王をして瑟を鼓せしむ。」と。


藺相如前みて曰はく、
「趙王窃かに秦王善く秦声を為すと聞く。
請ふ盆缻(ぼんぶ)を秦王に奉じ、以て相娯楽せん。」と。


秦王怒りて許さず。
是に於いて、相如前みて缻を進め、因りて跪(ひざまづ)きて秦王に請ふ。
秦王缻を撃つことを肯(がへん)ぜず。
相如曰はく、
「五歩の内、相如請ふ、頸血を以て大王に濺(そそ)ぐことを得ん。」と。


左右相如を刃せんと欲す。
相如目を張りて之を叱(しつ)す。
左右皆靡(なび)く。
是に於いて、秦王懌(よろこ)ばざるも、為に一たび缻を撃つ。
相如顧みて趙の御史を召し、書して曰はく、
「某年月日、秦王趙王の為に缻を撃つ。」と。



秦の群臣曰はく、
「請ふ趙の十五城を以て秦王の寿を為せ。」と。


藺相如も亦曰はく、
「請ふ秦の咸陽を以て趙王の寿を為せ。」と。



秦王酒を竟(お)ふるまで、終に勝ちを趙に加ふること能はず。
趙も亦盛んに兵を設け以て秦を待つ。
秦敢へて動かず。

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鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂

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