枕草子『古今の草子を』
ここでは、枕草子の『古今の草子を(古今の草子を御前に置かせ給ひて〜)』を品詞分解をしています。タイトルが『古今の草子を』となっていますが、「清涼殿のうしとらの隅の北のへだてなる御障子には〜」からなる段の一節です。
現代語訳はこちら
『古今の草子を(古今の草子を御前に置かせ給ひて〜)』の現代語訳
『古今の草子を(村上の御時に〜)』の現代語訳
品詞分解
※名詞は省略してあります。
古今
の(格助詞)
草子
を(格助詞)
御前
に(格助詞)
置か(カ行四段活用・未然形)
せ(尊敬の助動詞・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
歌ども
の(格助詞)
本
を(格助詞)
仰せ(サ行下二段活用・未然形)
られ(尊敬の助動詞・連用形)
て(接続助詞)、
「これ(代名詞)
が(格助詞)
末、
いかに(副詞)。」
と(格助詞)
問は(ハ行四段活用・未然形)
せ(尊敬の助動詞・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連体形)
に(接続助詞)、
すべて(副詞)、
夜昼(副詞)
心
に(格助詞)
かかり(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
おぼゆる(ヤ行下二段活用・連体形)
も(係助詞)
ある(ラ行変格活用・連体形)
が(格助詞)、
けぎよう(形容詞・ク活用・連用形のウ音便)
申し出で(ダ行下二段活用・未然形)
られ(可能の助動詞・未然形)
ぬ(打消の助動詞・連体形)
は(係助詞)、
いかなる(形容動詞・ナリ活用・連体形)
ぞ(終助詞)。
宰相
の(格助詞)
君
ぞ(係助詞)
十
ばかり(副助詞)、
それ(代名詞)
も(係助詞)
おぼゆる(ヤ行下二段活用・連体形)
かは(係助詞)。
まいて(副詞)、
五つ六つ
など(副助詞)
は(係助詞)、
ただ(副詞)
おぼえ(ヤ行下二段活用・未然形)
ぬ(打消の助動詞・連体形)
よし
を(格助詞)
ぞ(係助詞)
啓す(サ行変格活用・終止形)
べけれ(適当の助動詞・已然形)
ど(接続助詞)、
「さ(副詞)
やは(係助詞)、
けにくく(形容詞・ク活用・連用形)、
仰事
を(格助詞)
はえなう(形容詞・ク活用・連用形のウ音便)
もてなす(サ行四段活用・就寝)
べき(可能の助動詞・連体形)。」
と(格助詞)、
わび(バ行上二段活用・連用形)、
口をしがる(ラ行四段活用・連体形)
も(係助詞)
をかし(形容詞・シク活用・終止形)。