枕草子『古今の草紙を』
ここでは、枕草子の『古今の草子を(いと久しうありて起きさせ給へるに)』を品詞分解をしています。タイトルが『古今の草子を』となっていますが、「清涼殿のうしとらの隅の北のへだてなる御障子には〜」からなる段の一節です。
現代語訳はこちら
枕草子『古今の草子を(いと久しうありて〜)』の現代語訳と解説
品詞分解
※名詞は省略してあります。
いと(副詞)
久しう(形容詞・シク活用・連用形のウ音便)
あり(ラ行変格活用・連用形)
て(接続助詞)、
起き(カ行上二段活用・未然形)
させ(尊敬の助動詞・連用形)
給へ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・已然形)
る(完了の助動詞・連体形)
に(接続助詞)、
なほ(副詞)
この(代名詞)
事
勝ち負け
なく(形容詞・ク活用・連用形)
て(接続助詞)
やま(マ行四段活用・未然形)
せ(尊敬の助動詞・連用形)
給は(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・未然形)
む(仮定の助動詞・連体形)、
いと(副詞)
わろし(形容詞・ク活用・終止形)
とて(格助詞)、
下
の(格助詞)
十巻
を(格助詞)、
明日
に(格助詞)
なら(ラ行四段活用・未然形)
ば(接続助詞)、
こと
を(格助詞)
ぞ(係助詞)
見(マ行上一段活用・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
合はする(サ行下二段活用・連体形)
とて(格助詞)、
今宵
定め(マ行下二段活用・連用形)
て(強意の助動詞・未然形)
む(意志の助動詞・終止形)
と(格助詞)、
大殿油
参り(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
夜
更くる(カ行下二段活用・連体形)
まで(副助詞)
読ま(マ行四段活用・未然形)
せ(尊敬の助動詞・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
ける(過去の助動詞・連体形)。
されど(接続詞)、
つひに(副詞)
負け(カ行下二段活用・連用形)
聞えさせ(謙譲の補助動詞・サ行下二段活用・連用形)
給は(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・未然形)
ず(打消の助動詞・連用形)
なり(ラ行四段活用・連用形)
に(完了の助動詞・連用形)
けり(過去の助動詞・終止形)。