『菅原道真の左遷(都府楼の鐘)』
ここでは、大鏡の中の『菅原道真の左遷』の中から「筑紫におはします所の御門固めておはします。」から始まる部分の品詞分解をしています。書籍によっては『都府楼の鐘』と題するものもあるようです。
現代語訳はこちら
『菅原道真の左遷(都府楼の鐘)』の現代語訳と解説
品詞分解
※名詞は省略してあります。
筑紫
に(格助詞)
おはします(サ行四段活用・連体形)
所
の(格助詞)
御門
固め(マ行下二段活用・連用形)
て(接続助詞)
おはします(補助動詞・サ行四段活用・終止形・尊敬語)。
大弐
の(格助詞)
居所
は(係助詞)
遥かなれ(形容動詞・ナリ活用・已然形)
ども(接続助詞)、
楼
の(格助詞)
上
の(格助詞)
瓦
など(副助詞)
の(格助詞)、
心
に(格助詞)
も(接続助詞)
あら(ラ行変格活用・未然形)
ず(打消の助動詞・連用形)
御覧じやら(ラ行四段活用・未然形)
れ(自発の助動詞・連用形)
ける(過去の助動詞・連体形)
に(格助詞)、
又
いと(副詞)
近く(形容詞・ク活用・連用形)
観音寺
と(格助詞)
いふ(ハ行四段活用・連体形)
寺
の(格助詞)
あり(ラ行変格活用・連用形)
けれ(過去の助動詞・已然形)
ば(接続助詞)、
鐘
の(格助詞)
声
を(格助詞)
聞こし召し(サ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
作ら(ラ行四段活用・未然形)
しめ(尊敬の助動詞・連用形)
給へ(補助動詞・ハ行四段活用・已然形・尊敬語)
る(完了の助動詞・連体形)
詩
ぞ(係助詞)
かし(終助詞)、
都府楼纔看瓦色
観音寺只聴鐘聲
これ(代名詞)
は(係助詞)、
文集
の(格助詞)、
白居易
の(格助詞)、
遺愛寺鐘欹枕聴、香炉峰雪撥簾看」
と(格助詞)
いふ(ハ行四段活用・連体形)
詩
に(格助詞)
まさざまに(形容動詞・ナリ活用・連用形)
作ら(ラ行四段活用・未然形)
しめ(尊敬の助動詞・連用形)
給へ(補助動詞・ハ行四段活用・已然形・尊敬語)
り(存続の助動詞・終止形)
と(格助詞)
こそ(係助詞)、
昔
の(格助詞)
博士ども
申し(サ行四段活用・連用形)
けれ(過去の助動詞・已然形)。