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蜻蛉日記原文全集「三月十五日に院の小弓はじまりて」

著者名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

三月十五日に院の小弓はじまりて

三月十五日に院の小弓はじまりて出居(いでゐ)などののしる。前しりへわきてさうぞけば、そのこと大夫により、とかうものす。その日になりて、

「上達部(かんだちめ)あまた、今年やむごとなかりけり。小弓(こゆみ)おもひあなづりて、念ぜざりけるを、いかならんとおもひたれば、最初(さいそ)にいでて諸矢(もろや)しつ。つぎつぎあまたのかず、この矢になん刺して勝ちぬる」


などののしる。さて又二三日すぎて、

「大夫の諸矢(もろや)はかなしかりしかな」


などあれば、まして我も。


   
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・蜻蛉日記原文全集「三月十五日に院の小弓はじまりて」

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長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/

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