欲求
第二次性徴で心身共に成熟し、自我意識の形成されてくる青年期には様々な欲求が生まれます。欲求には様々な形があります。何かをしたいと思って行動起こすのは、そこに欲求があるからです。
欲求には一般的に
一次的欲求と
二次的欲求の2つに分けられます。
一次的欲求
身体・生理的に必要不可欠な欲求です。
たとえば
食欲、
睡眠欲、
排泄欲、
性欲などがあげられるでしょう。
二次的欲求
社会的欲求のことです。
他者から承認されたい、
集団に所属していたい、
目的を達成したいなど社会のなかで私たちが持つ様々な欲求のことを指します。
欲求は5段階ある
さらに、__欲求には5つの段階がある__とアメリカの心理学者
マズローは言っています。
第一層 生理的欲求
生理的欲求は先に述べた一次的欲求と同様と考えてよいでしょう。生命の維持に必要な欲求のことです。
第二層 安全と安定を求める欲求
この欲求は経済的な安定、健康維持、事故防止、病気や事故に対する保障などが満たすための要因となります。
第三層 愛情と所属の欲求
人との関係性の中で、認められている、愛されているまたは集団に所属していたいという欲求です。
この欲求には2つの段階があります。
■認知欲
まず、集団から自分が価値のある存在だと認められたいという承認への欲求です。尊敬、地位、名声、注目を得ることによってそれは満たされます。
■自尊
次に自尊です。自己尊重、自己信頼、自立性などで判断され、他者の評価というよりは自己評価によってそれは満たされます。この欲求は
他者よりも自分から尊重されるということが重要となります。
ここまでの4つの欲求を
欠乏欲求といい、
下位の欲求が満たされることで初めて上位の欲求が生じます。そして、この
4つの欠乏欲求が全て満たされると第五段階として
自己実現の欲求が生じます。この段階を先の
欠乏欲求に対して
成長欲求といいます。
第五層 自己実現の欲求
自己実現の欲求とは、自分のもつ力や可能性を常に最高の状態で発揮し、その状態で居続けるということです。このような欲求が満たされ、自己実現の状態にある人は非常に少ないと言われています。