古代ギリシアの文化で押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
文学
・ホメロス
最古の叙事詩人。
トロイア戦争を描いた『
イリアス』、『
オデュッセイア』が有名。
・ヘシオドス
叙事詩人。紀元前700年頃活躍。代表作は『
労働と日々』、『
神統記』。
・サッフォー
叙情詩人。
レスボス島出身の
女性詩人。
・アナクレオン
叙情詩人。
恋愛や
酒を題材にした。
・ピンダロス
叙情詩人。
オリンピア競技をテーマにした。代表作は『
競技祝勝歌』。
・アイスキュロス
三大悲劇詩人の1人。
ペルシア戦争に参加。代表作は『
アガメムノン』、『
縛られたプロメテウス』。
・ソフォクレス
三大悲劇詩人の1人。
ペリクレスと親交を持ち、将軍にもなった。代表作は『
オイディプス』、『
アイアス』。
・エウリピデス
三大悲劇詩人の1人。新しい傾向の作品を作った。代表作は『
メディア』。
・アリストファネス
喜劇作家。
デマゴーグや
ソクラテス、
エウリピデスを批判。代表作は『
女の平和』、『
女の議会』
哲学
・ギリシア哲学は紀元前
6世紀に
イオニア植民市の
ミレトスを中心におこり、ここで生まれた哲学者を
イオニア学派または
ミレトス学派と呼ぶ。
・タレス
紀元前624頃~紀元前546頃。「哲学の父」でイオニア学派の祖。万物の根源を
水と考えた。
・ピタゴラス
紀元前582頃~紀元前497頃。
サモス島出身の哲学者。万物の根源を
数と考えた。
・ヘラクレイトス
紀元前544頃~?。
エフェソス出身の哲学者。万物の根源を変化と考え、「
万物は流転する」という言葉を残した。
火を変化の象徴とした。
・デモクリトス
紀元前460頃~紀元前370頃。イオニア学派。万物の根源を
原子(アトム)と考えた。
哲学者 | 年代 | 出身地 | 万物の根源 |
タレス | 前624頃~前546頃 | ミレトス | 水 |
ピタゴラス | 前582頃~前497 | サモス島 | 数 |
ヘラクレイトス | 前544頃~? | エフェソス | 火 |
デモクリトス | 前460頃~前370 | イオニア | 原子(アトム) |
・プロタゴラス
紀元前485頃~紀元前415頃。代表的な
ソフィストで、「
人間が万物の尺度」と述べた。
・ソクラテス
紀元前469頃~紀元前399。
知徳合一を主張し、
問答法により「
無知の知」を自覚させた。
・プラトン
紀元前427~紀元前347。ソクラテスの弟子。
イデアという観念を主張し、プラトン哲学の祖となる。『
国家論』、『
対話篇』を著した。また、
アカデメイアという学園を建てた。
・アリストテレス
紀元前384~紀元前322。プラトンの弟子で、
アレクサンドロス大王の教育係となる。
リュケイオンという学園を建て、「万学の祖」といわれる。『
形而上学』、『
アテナイ人の国政』、『
政治学』を著した。
医学・歴史学・建築学
・ヒッポクラテス
紀元前460頃~紀元前375頃。
コス島出身の医学者。「医学の父」とされる。
・ヘロドトス
紀元前485頃~紀元前425頃。
ハリカルナソス出身の歴史家。
ペルシア戦争史として『
歴史』を著した。
・トゥキディデス
紀元前460頃~紀元前400頃。
ペロポネソス戦争史として『
歴史』を著した。未完の作品。
・フェイディアス
紀元前490頃~紀元前430頃。
ペリクレスと親交をもち、
パルテノン神殿再建工事の責任者となった。現存しないが、作品として「
アテネ女神像」を作った。
・プラクシテレス
紀元前4世紀の彫刻家。作品として「
ヘルメス像」がある。
ギリシア建築には、列柱が無装飾で重厚なドーリア式(代表例:パルテノン神殿)、柱頭に渦巻き装飾が付けられ優雅なイオニア式(代表例:エレクティオン神殿)、柱頭の装飾が更に複雑化したコリント式(代表例:ゼウス神殿)の3つの建築様式が存在した。