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藤原家隆『明けばまた越ゆべき山の嶺なれや空ゆく月の末の白雲』現代語訳と品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「明けばまた越ゆべき山の嶺(みね)なれや空ゆく月の末の白雲」という歌について説明していきます。

原文

明けばまた越ゆべき山の嶺なれや空ゆく月の末の白雲

現代語訳(口語訳)

夜が明けたならば、また山の頂きを越えていかなければならないのか。空を渡る月が行き着く末、白い雲のかかるあのあたりがその頂きだろう。

解説・鑑賞のしかた

長く苦しい旅をダイレクトに歌うのではなく、「山の嶺を超える」と遠まわしに歌うことで、味わい深さを出している。

単語

山の嶺なれや「~なのだろうか」と詠嘆を含んだ自問自答の表現


品詞分解

※名詞は省略しています。

明けカ行下二段活用・未然形
接続助詞
また副詞
超ゆヤ行下二段活用・終止形
べき当然の助動詞・連体形
格助詞
なれ断定の助動詞・已然形
係助詞
ゆくカ行四段活用・連体形
格助詞
格助詞
白雲

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『教科書 精選国語総合』 東京書籍
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店

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