文法解説
■置き字
■(※ⅰ)而
「而」は「ジ」と読めるが、本文で読むことはなく、接続を表す置き字。 接続を表すとは、「~なので○○」や「~ではあるけれどけど△△」などを指す。順接を表すのか逆説を表すのかは文脈から判断しなければならないが、往々にして次のことが言える。
・「而」の直前に読む語の送り仮名が「〜て、〜して」の場合は順接
・「而」の直前に読む語の送り仮名が「〜ども」の場合は逆接
■(※ⅱ)于、(※ⅲ)於
「于・於」は「場所」、「対象」、「起点」、「比較」など表す。どの働きをするかは、「于・於」の直後についた送り仮名などから判断しなければならない。
| 意味 | 直後の送り仮名 | 現代語訳 |
| 場所や時 | 「ニ」 | 〜で/〜に |
| 対象 | 「二」 | 〜に[対して] |
| 原因や起点 | 「二/ヨリ」 | 〜から/〜に[よって]/述語に当たる語が形容詞・形容動詞 |
| 目的 | 「ヲ」 | 〜を |
| 比較 | ヨリモ | 〜よりも |
| 受け身の相手 | 二 | 〜に[よって] |
単語
| (※1)闔廬 | 夫差の父親 |
| (※2)伍員 | 呉の闔閭、夫差に仕えた軍人。はめられた伯嚭とは旧知の仲だった |
| (※3)伍奢 | 員の父親。無実の罪で殺された |
| (※4)妾妾 | めかけ・愛人 |
| (※5)属 | 任せる |
| (※6)譖す | 讒言(他人を陥れるために嘘の報告をすること) |
| (※7)属鏤の剣 | 名刀の1つ |
| (※8)鴟夷鴟夷 | 馬の皮で作った袋 |
| (※9)三戦三北 | 三度戦い三度敗走したとする書籍もあるが、ここでは、3が「数が多い事の例えである」と捉え「戦うたびに敗走した」と訳す |
| (※10)成成 | 和平交渉・講和 |
| (※11)成幎冒 | 死者の顔を覆う被り物 |
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著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。