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論語『子曰、導之以政(之を導くに政を以ってし)』解説・書き下し文・口語訳

著者名: 春樹
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論語『子曰、導之以政(之を導くに政を以ってし)』わかりやすい解説・書き下し文・口語訳



中国の思想家孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが論語です。ここでは、論語の第2章「為政第二」の第3、「政を為すに徳を以ってす」の解説をしています。

論語は、儒教の経典の一つであり、孔子とその高弟たちの言行を孔子の死後に弟子が記録した書物です。この書物は20篇から成り立ち、それぞれが孔子の教えや思想を簡潔に表現しています。古くから論語は、儒教の入門書として広く読まれ、中国や日本などの東アジア文化に大きな影響を与えてきました。また、論語には数多くの名言や故事成語が含まれており、人生や社会に関する知恵や指針を提供してくれます。



白文(原文)

子曰、導、斉之以刑、民免無恥、導之以徳、斉之以礼、有恥且格。


書き下し文

子曰く、之を導くに政を以ってし、之を斉える(ととのえる)に刑を以ってすれば、民免れて恥なし。これを導くに徳を以ってし、これを斉えるに礼を以ってすれば、恥有りて且つ格し(かつただし)。


口語訳(現代語訳)

先生はおっしゃいました。「国民を導くために政策を用い、また治めるために刑罰をもってすれば、国民は法律の穴をみつけるでしょう。しかし。徳をもって国民を導き、礼をもって国を治めるならば、国民はその身を正すようになりましょう」と。





国民を指す。


「まつりごと」。政治のこと。


置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。
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