モル(物質量)の考え方1~アボガドロ数~
化学をよく理解するために必ず理解しなければいけない概念、それが「
モル」です。このモルとは化学特有の単位なので、今まで触れたことのない方がほとんどでしょうし、だからこそ理解に苦しむ方も多いのかと思います。
この記事で少しでもみなさんのモルに対する苦手意識を払拭できたら幸いです。今回はその1回目です。
アボガドロ定数
物質には、それぞれその物質を構成する原子の数が決まっています。
例えば
¹²C、すなわち質量数12の炭素原子12gを構成する粒子の数、これは
6.02×10²³個と決まっています。この炭素12gを構成する粒子の数のことを
アボガドロ数と言います。
このアボガドロ数は炭素に限ったことではなく、他の原子でも同じです。
どういうことかというと、水素が1gを形成する粒子の数は
6.02×10²³個、水が18gを形成する粒子の数も
6.02×10²³個ということです。
なぜ炭素は12gで水素が1g、そして水が18gなのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えてみてください。炭素、水素は
それぞれの原子量が定められているはずです。水についてはそれを構成する分子量ですね。
周期表を確認してみましょう。数字が書いてあるはずです。
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