では少し応用編です。
Na⁺、NaClについて考えてみましょう
■ Na⁺
まず Na⁺ですが、このようなイオン式の場合は、 イオンの価数を無視して原子量を足し合わせます。
ですので Na⁺の式量は23です。 Na⁺が23gになるために必要な粒子の数は 6.02×10²³個です。
■NaCl
続いて NaClです。これは Na⁺と Cl⁻からできている物質ですね。まず Na⁺と Cl⁻のお互いの式量を考えます。 Na⁺は23、 Cl⁻は35.5です。
このことから NaClの式量は58.5なのでNaCl58.5gを形成する粒子の数は6.02×10²³個だ!と してはいけません。
NaClのように2つ以上のイオン式からなる物質は、それぞれの物質が6.02×10²³個の粒子を持つと考えます。
つまり、 NaCl58.5gを形成するためには、 Na⁺が 6.02×10²³個、 Cl⁻が 6.02×10²³個必要であるとなります。
■次:実際に練習問題を解いてみよう
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・化学基礎 モル(物質量)のわからない所をわかりやすく1~アボガドロ数~
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『教科書 化学Ⅰ』三省堂 |
『チャート式 新化学Ⅰ』数研出版 |
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