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23_80 化学基礎:物質の変化 / 化学基礎:原子量・分子量と物質量

化学基礎 分子量と式量の計算・求め方

著者名: 藤山不二雄
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分子量と式量

このテキストを読まれているみなさんは、相対原子質量とは自然界に存在する同位体の質量の平均値であるということを学習済みだと思います。

原子の質量の出し方はわかりました。それでは分子やイオンの質量を出すためにはどうしたらいいのでしょうか?



分子量

原子量と同じように割り出した分子の質量のことを 分子量と言います。分子量は、分子を構成する原子の原子量の総和で求めることができます。

実際に問題を一緒に解いてみましょう。
次の物質の分子量を求めなさい。
(1)水 H₂O (2)アンモニア NH₃


(1)水は水素と酸素から成り立っています。

それぞれの原子量は、水素が1、酸素が16ですので1×2+16=18となります。

(2)アンモニアは窒素と水素から成り立っています。

それぞれの原子量は窒素が14、水素が1ですので14+1×3=17となります。



式量

イオンやイオンからなる化合物や金属のように、分子を単位としない物質では、分子量ではなく 式量という概念を使います。
式量もまた、原子の原子量の総和で求めることができます。

これも問題を解いてみましょう。
次の物質の組成式の式量を求めなさい。
(1)塩化ナトリウムNaCl (2)硝酸イオンNO₃ ⁻


(1)塩化ナトリウムはナトリウムと塩素から成り立っています。

ナトリウムの原子量が23、塩素の原子量が35.5なので、式量は23+35.5=58.5となります。

(2)ちょっとややこしい問題ですね。

このようなイオン式の場合は、 イオンの価数を無視して原子量を足し合わせます。
窒素の原子量が14、酸素の原子量が16なので、14+16×3=62となります。



まとめ

もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、原子量、分子量、式量といろんな計算式が出てきましたが、計算の方法は同じなんです。ここで大切なのは、同じ計算の方法であってもそれぞれの式が何を求めているのかを理解しておくということです。
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『チャート式 新化学Ⅰ』数研出版

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