動名詞で過去を表す
動名詞のさまざまな形についてみていきましょう。ここでは、動名詞を使った過去の表し方について説明していきます。過去形ではありませんので間違えないようにしましょう。ではまず例文を見てみます。
1:
My grandfather liked reading books.
※私の祖父は、読書が好きでした。
2:
He is proud of having won the tournament.
※彼はトーナメントで優勝したことを誇りに思っています。
例文1は普通の過去形の文ですね。どういうことかというと、"動詞liked"と動名詞"reading books"の
表すタイミングは同じということです。これは問題がありません。しかし例文2ではどうでしょうか?
動詞である"is"は現在形であるにもかかわらず、動名詞の部分は"having won"と現在完了となっています。文法的に言うと、動詞よりも動名詞の表す時制が過去のときにこのような形になるのですが(つまり"is"の表すタイミングよりも"having won"の表すタイミングのほうが過去である)、要するに"
~したこと"と訳すようなときは"
動詞+having+~ing"の形をとるというだけのことです。
動詞よりも動名詞の時制が過去/もしくは完了のタイミングのときには"動詞+having+~ing"
気をつけたい例外
すべてが今みてきたように運べばいいのですが、残念ながら例外が存在します。代表的なのは"remember"や"forget"といった動詞です。
3:
I remember playing catch with my father when I was a child.
※子供のときに父親とキャッチボールを
したことを覚えています。
4:
I will never forget being good friends with you.
※君と良き友で
あったことをずっと忘れないでしょう。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この
"remember"や"forget"といった動詞は、"動詞+having+~ing"としていなくても"~したこと"と訳せる動詞なのです。"remember~ing"で"~したことを覚えている"、"forget~ing"で"~したことを忘れる"と訳します。この部分は不定詞の単元と非常にからんでややこしくなってくる部分ですので、特によく覚えておきたい箇所です。