動名詞と不定詞の違い
A:She
stopped listening to the music.
B:She
stopped to listen to the music.
どちらも、「
彼女は音楽を聞くのをやめた」と訳したくなりますが、その意味を持つのはAの文章のみです。Bの文章は、「
彼女は音楽を聞くために立ち止まった」の訳になります。
うーんややこしい!
ここでは、
後ろに動名詞しかつかない動詞、後ろに不定詞しかつかない動詞を紹介しましょう。
後ろに動名詞しかつかない動詞
後ろに動名詞しかつかないとは、「動詞+~ing」の形を取るということです。
動詞 | 意味 | 使い方 |
finish~ing | ~をやめる | I finished reading the book. |
enjoy~ing | ~を楽しむ | I enjoyed playing football. |
give up~ing | ~をあきらめる | I gave up smoking. |
practice~ing | ~を練習する | I practiced playing the violin. |
miss~ing | ~をし損なう | I missed watching that movie. |
他にも、avoid~ing(~するのを避ける)、escape~ing(~するのを逃れる)、put off~ing(~するのを延期する)などがあります。
後ろに不定詞しかつかない動詞
動詞 | 意味 | 使い方 |
decide to~ | ~することを決める | I decided to go to Spain. |
want to~ | ~したいと思う | I want to go to shopping. |
plan to~ | ~することを計画する | I planned to go to Yamagata. |
mean to~ | これから~するつもりだ | I mean to call her. |
他にも、promise to~(~することを約束する)、agree to~(~することに賛成する)、manage to~(なんとか~する)などがあります。
どうやって見分けるのか
ではこれらをどうやって見分けるかですが、
厳密な定義は存在していません。
しかし動名詞を目的語にする動詞は、
「一般的行為」「普段/過去にしていること」(動名詞の原義)に何らかの対処をする行為を表す傾向があるのに対し、 to不定詞を目的語にする動詞は、
「この先のこと」(to不定詞の原義)の実現に積極的に向かう行為を表す傾向があります。
例えば動名詞を目的語にする動詞ですが
finish(終わったところだよ)、
enjoy(楽しんできたよ)、
give up(あきらめたよ)のように、
過去を振り返って使われる動詞が多いですよね。
一方で不定詞を目的語にする動詞は
want(~したい)、
decide(~することを決めた)、
plan(~を計画する)と、
現在から将来のことを表す動詞が多いですね。
これらはあくまでも傾向ですが、ある程度は頭に入れておくことをお勧めします。