"...enough to 動詞の原形"
これまで学習してきた不定詞の名詞的用法や形容詞的用法、副詞的用法とはジャンルが異なる不定詞がいくつか存在します。
ここでは"
...enough to 動詞の原形"という形の不定詞についてみていきましょう。ひとつの熟語(イディオム)と思って覚えたほうが手っ取り早いかもしれません。早速例文です。
1:
She was kind enough to help me.
※彼女は親切にも私を助けてくれました。
"...enough to 動詞の原形"で、"
とても...なので○○します"や"
○○するのに十分...だ"と訳します。(例文1は過去形なので、"とても...なので○○してくれた"となっています。)enoughの前に形容詞や副詞が入ります。
後ろではなくて前ですよ!!注意しましょう。
"so...that S+V"への書き換え
"too...to"のときと同じように、"...enough to"の文もまた、"so that"を使って書き換えることができます。("too...to"は前回のテキストを参照)例文1を書き換えてみます。
2:
She was so kind that she helped me.
※彼女はとても親切なので私を助けてくれました。
今度は"can't"("couldn't")がつきませんね。"too...to"がネガティブなのに対し、"...enough to"はポジティブといったところでしょうか。ここでは、"...enough to"のときは不定詞となっている動詞にも、"so...that S+V"のthat以下の文中の動詞にも目的語が伴いますので留意しておきましょう。(今回は"me"ですね)