受動態の単元でよく出題されるのが、
能動態の文を受動態に書き換えなさい、もしくは
受動態の文を能動態の文に書き換えなさいといった問題です。ここでは、能動態から受動態への書き換えをみてみましょう。
He made this cake.
この文を能動態の形に書き換えてみましょう。
日本語訳してみる
まずは日本語に訳してみます。"
彼はこのケーキを作りました"となりますね。この日本語を受け身のかたちにするとどうなるでしょうか?"
このケーキは、彼によって作られました"とできますよね。
文の主語を考える
ここでちょっと考えてみてください。"He made this cake."において、"He"が主語(S)、"made"が動詞(V)、"this cake"が目的語(O)ですが、日本語訳を見てみると
目的語(O)が文頭にくることがわかります。つまり、
能動態の文を受動態の文にするということは、"O+V+S"の形に書き直すということと同義なのです。
ということで、書き換えたあとの文は、"
This cake"から始まります。
動詞を考える
続いて動詞を考えましょう。受け身のときは、"
主語+be動詞+過去分詞"となるんでしたね。先ほど主語がわかりましたので、"This cake"に呼応するbe動詞が何かを考えます。現在形であれば"is"なのですが、元の文は過去形なので、ここでは"was"を使います。
そして過去分詞は何になるでしょうか?例文では"made"を使っていますが、これは"作る"を意味する"make"の過去形ですね。つまり"make"の過去分詞を考えればよいわけです。"make"の過去分詞は"made"です。(これは覚えるしかありません)
以上のことから、"
This cake was made"まで完成しました。
その他の部分を考える
最後に主語と動詞以外の部分を考えます。今回であれば、"ケーキは誰によって作られたのか"を示さなければなりません。"
~によって"を示す英語は"
by"でした。
このことから"
This cake was made by"まで完成です。
ここで注意しなければならないのは、「"彼"によって作られたのだから"
This cake was made by he."でオッケーだろ!」としてはいけないという点です。
元の文の主語が代名詞であった場合、"by"のあとは必ず目的格となります。つまり"him"や"her"を使います。ただし、
元の文の主語が"John"や"Taro"のような固有名詞であれば、そのまま"by John"や"by Taro"としてかまいません。
以上のことから書き換えたあとの文は
"
This cake was made by him."が正解となります。