受験に出題された、覚えておきたい四字熟語③
前回に続いて、2012年度の中学入試によく出題された四文字熟語の意味、由来や同じ意味をもつ言葉について説明しています。日能研の中学入試問題データを参照しています。
四字熟語とは、4つの漢字で構成される語句を指します。四字熟語は、広義と狭義の二つの範囲で捉えることができ、その定義は人によって一様ではありません。四字熟語には、仏教用語や中国の伝説、格言などの起源に関連するものや、スポーツや活躍の場面における意味を持つものなど、さまざまなタイプが存在します。
大同小異(だいどうしょうい)
◆意味
ほとんど同じだけど、細かいところが違うこと。似たり寄ったり
◆使い方
大同小異でどっちがいいかえらべない。
◆似たような意味を持つ言葉
『どんぐりの背比べ』
どんぐりの大きさはどれも同じようなもので差があまりないよね。というところから似たり寄ったりという意味で使われます。
『五十歩百歩』
中国の故事が由来で、昔戦争がこわくなって逃げた兵士がいました。1人は50歩にげて、1人は100歩逃げたのですが、どちらも逃げたことには変わりはなく、そんなに変わりはないよね。という意味で使われます。
二束三文(にそくさんもん)
◆意味
数が多くても値段がとても安いことを言います。
◆使い方
必死に集めたカードだが、お金が必要になったのでなくなく
二束三文で売ることにした。
◆由来
「文」(もん)とは昔のお金の単位で、とても価値の低い単位でした。また束(たば)とは稲を束にしたときの単位のことです。「二束用意しても、三文ほどのお金にしかならない。」ことから、たいしたお金にもならないという意味になりました。
一喜一憂(いっきいちゆう)
◆意味
嬉しいことがあったらすぐに喜び、悲しいことがあったらすぐ悲しみと、状況がかわるたびに喜んだり悲しんだりと、周りにふりまわされること。
◆使い方
学校の小テストの点数ごときで
一喜一憂するな!
一期一会(いちごいちえ)
◆意味
生きている間に一回しかないこと。一生に一回しか起こらないこと。
◆使い方
ここで会えたのも一期一会だから友達になろう!
◆由来
一期一会とは、お茶の世界の言葉です。お茶をたてている人の、『あなたとこうして話しているこの時間は、二度と巡っては来ない、たった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』という気持ちから誕生したと言われています。
一日千秋(いちじつせんしゅう)
◆意味
一日会わないと、1000年もの秋を過ごしたように長くさびしい思いをする様子。とっても待ち遠しい様。
◆使い方
彼女が留学から帰ってくるのを、一日千秋の思いで待っていた。