朝鮮戦争
1950年から朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)と大韓民国(以下、韓国)との間で
戦争が起こります。北朝鮮が両国の国境である38度線を超えて韓国に侵入したのが発端でした。
この戦争が日本にもたらしたものは主に2つです。
朝鮮特需
アメリカが国連軍を連れて韓国を支持したために、戦争物資の依頼が日本にくるようになります。この戦争が刺激となって、日本経済はうるおいを取り戻すことになります。このことを
朝鮮特需(
特需景気)と言い、戦後復興を早めた要因となりました。実際1951年には、日本のGNPは戦前の水準を上回るまでに回復しています。これを足掛かりに、1950年代後半から始まる高度経済成長へと日本は進んでいきます。
警察予備隊の結成
朝鮮戦争の開戦当時、日本には軍がなく(日本国憲法で軍力を持たないと誓っていますからね)、アメリカ軍が日本に駐在をして治安維持を行っていました。しかし戦争が始まったことで事態は急変します。日本に駐留していたアメリカ軍が戦争へと出向いていったために、日本を守るための軍力が低下してしまったのです。そこでアメリカは日本に対して、治安を守るという名目で、軍隊ではない
警察予備隊を結成させます。これが自衛隊の前進になります。
まとめ
戦争物資を日本で調達したために、日本では特需が起こった
アメリカ軍が不在の間、国の治安維持を行うために警察予備隊が結成された