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百人一首36『夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ』現代語訳と解説(擬人法・品詞分解) |
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著作名:
走るメロス
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百人一首(36)清原深養父/歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解、覚え方
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ
このテキストでは、百人一首に収録されている歌「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ」のわかりやすい現代語訳・口語訳と解説(係り結び・歌枕・句切れの有無など)、歌が詠まれた背景や意味、そして品詞分解を記しています。この歌は、百人一首の他に、古今和歌集にも収録されています。
百人一首とは
百人一首は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家・藤原定家が選んだ和歌集です。100人の歌人の和歌を、1人につき1首ずつ選んで作られています。百人一首と言われれば一般的にこの和歌集のことを指し、小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)とも呼ばれます。
暗記に役立つ百人一首一覧
以下のテキストでは、暗記に役立つよう、それぞれの歌に番号、詠み手、ひらがなでの読み方、そして現代語訳・口語訳を記載し、歌番号順に一覧にしています。
※暗記に役立つ百人一首一覧
古今和歌集とは
※古今和歌集(こきんわかしゅう)は、平安時代前期の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。
古今和歌集では、第4句が次のようになっています。
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづくに 月宿るらむ
原文
夏の夜は まだ(※1)宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ
ひらがなでの読み方
なつのよは まだよひながら あけぬるを、くものいづこに つきやどるらむ
現代語訳
夏の夜は、まだ宵だというのにそのまま明けてしまったが、月は雲のどこのあたりに留まっているのだろうか。(あっという間に夜が明けたので西の山に沈む間もなかったろうに。)
解説・鑑賞のしかた
この歌の詠み手は、平安時代中期の貴族・歌人、清原深養父(きよはら の ふかやぶ)です。
古今和歌集の詞書によると、月が美しく見える夜に、宵(日が暮れて間もない頃)から暁(夜明け前のまだ暗い時分)に詠んだ歌とされています。
まず上の句で夜が宵のまま明けてしまったと述べることで、夏の夜の短さを読み手に印象付けます。下の句では月を擬人化し、こんなに短い夜では、月は、いつも沈んで休んでいる西の山まではたどり着けないだろうから、雲のどのあたりに留まって休んでいるんだろうかと、夏の夜の短さを豊かな想像力をもって表現しています。
主な技法・単語・文法解説
■単語
| (※1)宵 | 日が暮れて間もない頃 |
■擬人法
「月」を擬人化しています。
■句切れ
なし。
品詞分解
※名詞は省略しています。
| 夏 | ー |
| の | 格助詞 |
| 夜 | ー |
| は | 係助詞 |
| まだ | 副詞 |
| 宵 | ー |
| ながら | 接尾語 |
| 明け | カ行下二段活用「あく」の連用形 |
| ぬる | 完了の助動詞「ぬ」の連体形 |
| を | 接続助詞 |
| 雲 | ー |
| の | 格助詞 |
| いづこ | 代名詞 |
| に | 格助詞 |
| 月 | ー |
| 宿る | ラ行四段活用「やどる」の終止形 |
| らむ | 現在推量の助動詞「らむ」の連体形 |
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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