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古文単語「たく/長く/闌く」の意味・解説【カ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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「たく/長く/闌く」の意味・活用・使用例【カ行下二段活用】

このテキストでは、カ行下二段活用の動詞「たく/長く/闌く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「たく」には
①長く/闌く
焚く
③綰く
④栲
などの用法があるが、ここでは「①長く/闌く」を扱う。
カ行下二段活用

未然形たけ
連用形たけ
終止形たく
連体形たくる
已然形たくれ
命令形たけよ


意味1:自動詞

(日や月が)
高く昇る

[出典]九月ばかり 枕草子
「少し日たけぬれば、萩などの、いと重げなるに...」

[訳]:少し日が高くなると、萩などで、(露がたくさんついて)とても重たそうであるものに...


意味2:自動詞

盛になる、円熟になる、十分に備わる

[出典]:能をつかんとする人 徒然草
「徳たけ、人に許されて...」

[訳]:人徳も十分に備わり、世間の人に認められて...


意味3:自動詞

盛りがすぎる、終わりに近づく

[出典]:祇王 平家物語
「かくて春過ぎ夏たけぬ。」

[訳]:こうして春が過ぎ夏も盛をすぎた。


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