manapedia
更新日時:
古文単語「よに/世に」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
11,013 views
「よに/世に」の意味・活用・使用例【副詞】

このテキストでは、古文単語「よに/世に」の意味、解説とその使用例を記している。

副詞

意味1

非常に、とりわけ、実に、まことに

[出典]木の花は 枕草子
「梨の花、よにすさまじきものにして、近うもてなさず、はかなき文つけなどだにせず。」

[訳]:梨の花は、非常に興ざめなものとして、身近で珍重せずに、大したことのない手紙を結びつけたりさえしない。


意味2

(下に打消の表現を伴って)
決して〜ない、断じて〜ない、どうしても〜ない

[出典]清少納言 百人一首
「夜をこめて鳥のそら音ははかるともよに逢坂の関はゆるさ

[訳]:夜が明けないうちに、鶏の鳴きまねをしてだまそうとしても、(函谷関ならまだしも)逢坂の関は決して(通ることを)許さないでしょう。


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。