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古文単語「ひとびとし/人々し」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、シク活用の形容詞「ひとびとし/人々し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | ひとびとしく | ひとびとしから |
連用形 | ひとびとしく | ひとびとしかり |
終止形 | ひとびとし | ◯ |
連体形 | ひとびとしき | ひとびとしかる |
已然形 | ひとびとしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | ひとびとしかれ |
人間並みである、人並みである、世間一般の人と同様である。
[出典]:虫は 枕草子
「こそにくきもののうちに入れつべく、愛敬なきものはあれ。人々しう、敵などにすべき大きさにはあらねど...」
[訳]:蝿こそ、気に入らないものの中に入れるべきで、かわいげのないものである。人間並みに、相手などにするほどの大きさではないが...
※「人々しう」は連用形「人々しく」のウ音便。
「こそにくきもののうちに入れつべく、愛敬なきものはあれ。人々しう、敵などにすべき大きさにはあらねど...」
[訳]:蝿こそ、気に入らないものの中に入れるべきで、かわいげのないものである。人間並みに、相手などにするほどの大きさではないが...
※「人々しう」は連用形「人々しく」のウ音便。
身分や家方などが優れている、かなりの身分/家柄の人である。
[出典]:正月に寺にこもりたるは 枕草子
「人々しき人の、青鈍(あおにび)の指貫の綿入りたる、白き衣どもあまた着て...」
[訳]:かなりの身分である人が、青鈍色の指貫で綿の入ったもので、白い着物を何枚も着て...
「人々しき人の、青鈍(あおにび)の指貫の綿入りたる、白き衣どもあまた着て...」
[訳]:かなりの身分である人が、青鈍色の指貫で綿の入ったもので、白い着物を何枚も着て...
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